裏庭の(あっ、表庭はありません)蕗が生えているそばにクロモジの木があります。
桜に先がけるように、クロモジの花が咲きます。薄黄色のかわいい小花がたくさん咲くわりには、あまり目立ちません。
植えてから何十年も経つのに、幹はあまり太くなりません。枝は伸びるのですが。
↓ ↓ 葉より先に花が咲くクロモジ
「クロモジ」といっても、若い人はあまり分からないかもしれませんが、昔はクロモジから作られたつま楊枝が多かったので、つま楊枝のことを「黒文字」とも言いました。
今も、和菓子を食べるときには使うことがありますね。
このクロモジ、木を折るといい匂いがするんですよ。す~っと清涼感のある香りです。木だけでなく、葉もちぎってみるといい匂いがします。
それもそのはず、クロモジはクスノキ科だったんです。 クロモジを楊枝に使うのは昔の人の知恵だったんですね。