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『癒やされない犬のほん』
図書館の新刊本の棚にあった、『癒やされない犬のほん』
                (新風社、江村伸雄著)
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犬は人を癒してくれるものと思っていたのに、このタイトルはいったいなんだ?

手にとって、中をめくると見開きの片側には大きな文字、もう片方に犬の写真。黒い紙に白い文字。ちょっと変わったレイアウトです。

それに、『癒されない』というのは、その本を見る人が癒されないのか、犬が癒されていないのかどっちなんだ?

ま、それはともかく、本を見ていくと、犬(ボク)のボヤキが聞こえてきます。

―――ボクは人に癒しを与えているけれど、ボクも大変なんだよ。ボクのことちゃんと見てくれている?もっとちゃんと見て!ボクのことも癒してよ!―――(本より一部抜粋)

犬のボヤキなので、写真もかわいいというより、何かを訴えている表情をしています。

あとがきによると、著者は今まで犬にすまない思いをさせてきたということです。
きっと、その罪滅ぼしで書いたものなんでしょう。

著者が(考えた)犬の気持ちを代弁しているみたいで、そこがまたちょっとおかしくもあり、身につまされるのです。
by sakura_nsmr | 2006-09-22 22:42 | ペット
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