今日9月10日は、世界自殺予防デーで、この1週間自殺予防週間だそうです。
毎日のように、鉄道による人身事故を伝えています。自殺ばかりではないでしょうが、圧倒的に飛び込みが多いと思われます。
1年間で自殺者数が3万人を超えるというのが、ここ何年も続いています。
3万人も!3万人以上もです。 交通事故死よりずっと多いのです。交通事故死はいろいろな取り組みによって、減少傾向にありますが。
複雑な社会環境と経済問題など複合的な原因で、生きにくい世の中になっているのでしょう。
よく「自殺を選んだ」といわれますが、死にたくて選んだのではなく、ほんとうは生きたいのに、「自殺に追い込まれた」というのが実情だと思います。
本人はもちろん、遺された家族もつらい思いを抱き、自責の念にかられ、経済的にも苦しむなど、社会としても大きな損失です。
新政権で、なんとか国全体として取り組んでほしいと思います。
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自殺は、日本だけの問題ではありません。福祉国家といわれるノルウェーは、一昔前自殺死亡率が高かったそうです。
そのために、自殺予防国家戦略を立てて、さまざまな対策を打ち立てた結果、自殺死亡率の大幅な減少に至ったそうです。その間10年あまりかかったのだとか。
遺族のケアをしながら、自殺者の遺族や故人をよく知る人から生前の状況を詳しく聞き取り、自殺が起こった原因や動機を明らかにしていくことから始めたそうです。国民の共通認識が持てたのですね。
日本で今すぐ国家プロジェクトをはじめたとしても、実を結ぶのはいつでしょうかね。
3万人って想像つかない。不謹慎ですが、東京マラソンの画像をお借りしました。車道を埋め尽くしたのは3万人のランナーです。(モザイクをかけました)